会長挨拶
この度、第61回日本循環器病予防学会学術集会を2025年5月24日(土)と25日(日)に佐賀大学医学部キャンパスにおいて主催させていただくことになりました。
少子高齢化が到来する我が国の医療を鑑みると、循環器病の治療から予防へという方向性は不可欠なものになっています。今回の第61回日本循環器病予防学会学術集会においては、テーマとして
循環器病の革新的社会予防へ
~STRIVE FOR REVOLUTIONAL CARDIOVASCULAR SOCIAL PREVENTION~
を掲げ、循環器病予防を行政・産業界・アカデミアからなるコンソーシアムで進めていく方策などを議論する予定です。また日本学術会議臨床医学委員会生活習慣病対策部会との合同シンポジウムを企画しており、今後の生活習慣病対策の在り方を考えるなど、我が国の循環器病予防の方向性にとって重要な分岐点になると思います。
本学術集会では循環器医や脳卒中医などの臨床医、疫学研究者、チームスタッフが一同に会し、社会関係資本の活用をはじめ、ビッグデータ研究、AI研究、デジタルヘルス、薬剤介入研究、医療行政に関して活発に討議をする場にしたいと考えています。
開催地の佐賀では、吉野ケ里遺跡、有田焼、鍋島直正ら七賢人など、歴史的に興味惹かれる話題に出会えます。皆様には、緑溢れる五月の佐賀の地に足をお運びいただき、古の刻に思いを巡らせながら、美味しい海や山の幸に舌鼓を打っていただければ何よりです。
本学術集会では、皆様に多くの知見を共有していただくことはもとより、研究者の人的交流がより豊かになることを願っております。是非、ご参加をいただき、循環器予防における新たな出会いの機会にしていただけますようお願い申し上げます。
第61 回日本循環器病予防学会学術集会会長
佐賀大学医学部長
野出孝一